配偶者居住権をわかりやすく解説！知らないと後悔する不動産の遺産相続

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配偶者居住権は設定した方がいいのかな？

一度設定すると変更できないので、仕組みやデメリットも知っておきたいですよね。

設定する前に知っておいた方がいい情報についてもご紹介しますので、是非参考にしてみてくださいね。

配偶者居住権とは？

配偶者居住権は、夫婦の一方が亡くなった場合に、同居していた配偶者の居住権を保護するものです。

これにより、残された配偶者は亡くなるまで、無償でその家に住み続けられます。

具体的には、自宅の権利を以下の２つに分割して相続する仕組みです。

• 自宅に住む権利（居住権）
• それ以外の権利（所有権）

配偶者が「居住権」を、その他の相続人が「所有権」を相続することで、配偶者は自宅に住み続けながら、今後の生活費も確保できます。

ただし、別居していた夫婦の間では認められません。

また不動産の登記謄本に登記しておかないと、他の所有者が勝手に売却してしまう可能性があるためご注意ください。

配偶者居住権の具体例

たとえば夫が亡くなり、以下の資産を妻と子が遺産分割するケースで考えてみましょう。

法定相続分は1/2ずつなので、通常は家に住み続けたい妻が自宅を、子が預金2,000万円を相続することになりますよね。

しかしこれでは、妻の今後の生活が成り立たなくなってしまいます。

そこで配偶者居住権を設定すれば、遺産を①②に二分割し、①を配偶者が②を子が相続できます。

配偶者居住権のデメリット

配偶者居住権にはデメリットもあります。

配偶者居住権を設定すると、原則として配偶者が亡くなるまで自宅を売却できなくなります。

もし売却する場合には自宅の「所有権」を持つ所有者の同意を得た上で、居住権を放棄することに。

つまり権利と引き換えにお金を得ることができません。

たとえば将来「施設に入るお金をつくるため自宅を売却したい」と思っても、資金の捻出が難しくなるでしょう。

亡くなるまで自宅で過ごすつもりでいても、何があるかわかりませんよね。

また広い自宅に１人で住むのは掃除や管理も大変なので、売却して手頃な部屋に住み替えるのも良いかもしれませんよ。

配偶者居住権を設定する前にしておくこと

配偶者居住権を設定してしまうと売却が難しくなるので、その前に一度今の家の価値を調べてみることをおすすめします。

実は、2021年4月の中古物件の売れ行きが過去最高を記録！以降も上昇し続けています。

以下は首都圏中古一戸建ての成約件数と前年同月比の推移を示したグラフです。

出典：ダイヤモンド不動産研究所

今住んでいる家を査定に出すと、もしかしたら購入金額より高い金額で売れる可能性があります。

その場合は配偶者居住権を設定するよりも、家を売却して遺産分割した方がお得になりますよ。

今の生活に不便してなくても、査定額次第ではもっといいところに住み替えできる可能性も。

後悔しないために売却するしないに関わらず、今住んでいる家の価値を知っておくことをおすすめします！

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